TCP/IP におけるカプセル化・フラグメント・ヘッダ

カプセル化

TCP/IP の各プロトコルは、上位のプロトコルのデータやパケットに、そのプロトコル固有のヘッダ情報を付加し、それを下位のプロトコルのデータとしてカプセル化して扱います。
受信時にはこの逆のプロセスを経て、下位のプロトコルのデータから、そのプロトコルに固有の情報であるヘッダ情報を取り除き、上位のプロトコルに情報を引き渡します。


フラグメント

IP が上位プロトコルからデータを受け取ると、必要に応じてフラグメント化を行い、データ送信に必要な IP ヘッダを付与します。


TCP ヘッダ

TCP ヘッダは以下の構成となっています。


制御ビットは 6ビットにて以下のような意味となります。

制御ビット 意味
URG(Urgent) 緊急処理
ACK(Acknowledgement) 確認応答
PSH(Push) 転送強制
RST(Reset) 仮想伝送路の強制切断
SYN(Synchronize) 同期要求
FIN(Fin) 転送終了

IPv6 ヘッダ

IPv6 ヘッダは IPv4 ヘッダに比べて大幅に簡素化されています。IPv4 にてあまり利用されていなかった情報を削除し、パケットの中継コストを削減するためです。